ビットコイン（BTC）に短期的な上昇材料がないことや暗号資産を財務戦略に組み込む企業への熱狂が冷めつつあることなどから弱気相場が長期化する可能性が指摘されています。
これを受け弱気派トレーダーは価格下落に備えて低い価格水準での買い注文を準備しています。
テクニカル分析が示す弱気のサイン
スペクトラマーケッツ社長のブレント・ドネリー氏はビットコインのテクニカル面が悪化していると指摘。
特にダブルトップと呼ばれる弱気反転パターンが形成されていることを挙げました。
ドネリー氏は「パニック売りが起きた場合9万4000ドルと8万2000ドルで買い注文を出すつもりだ」と述べています。
ビットコインは先週に11万1982ドルの水準を下回りダブルトップの崩れを確定させました。
これは強気トレンドから弱気トレンドへの転換を示しています。
価格は現在抵抗線となったその水準まで反発していますがここから下落に転じれば弱気パターンがさらに強化されさらなる下落の道が開かれる可能性があります。
季節的要因と経済指標への注目
ドネリー氏はビットコインの半減期に伴う季節的要因にも言及しました。
過去のデータでは強気相場は半減期から16～18カ月後にピークを迎えその後1年間の弱気相場が続く傾向があります。
このパターンに基づけば現在の相場は終焉を迎えつつあるかもしれません。
ただしETFの登場により市場構造が変化しこのパターンはもはや有効ではないという見方もあります。
今週発表される米雇用統計も重要な判断材料となるでしょう。
予想を上回る数値が出ればFRBの利下げ観測が弱まりビットコイン価格を下押しする恐れがあります。
ビットコインは今まさに転換点にいます。
前述の水準を明確に上抜けるかそれとも下落に転じるか今後の動向が注目されます。
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