イーサリアム財団が増加するイーサリアムのレイヤー2ネットワーク間の障壁を取り除くための主要な取り組みを発表しました。
長年のスループット拡大とコスト削減への注力からユーザーエクスペリエンス(UX)の鍵となる相互運用性に焦点を移しています。

3つの目標と新たなロードマップ
今回のイニシアチブは相互運用性・スピード・ファイナリティという3つの目標に焦点を当てています。イーサリアム財団はこの取り組みを「UX改善」のロードマップと位置づけ今後6カ月から12カ月の間に集中的に取り組んでいくと表明しました。
この取り組みの中心となるのが計画中のイーサリアム相互運用性レイヤー(EIL)です。
これはクロスチェーンのインタラクションを「単一チェーンでの実行のように感じさせる」ことを目指した信頼性が高く検閲耐性のあるメッセージングシステムです。
断片化されたツールを抽象化する「インテント」
EILを補完するのが「オープン・インテント・フレームワーク(Open Intents Framework)」です。
これはユーザーの目標(インテント)を宣言するだけで開発者がカスタムブリッジやリレーヤーを繋ぎ合わせる必要がなくなる共有インフラです。
このフレームワークはユーザーがどのネットワークにいるかを気にすることなくチェーンをまたいで統一されたUXを実現することを目指しています。

スピードと効率性の向上
イーサリアム財団はスピード改善にも取り組んでいます。
「Fast L1 Confirmation Rule」により2026年初頭までにはイーサリアムの確認時間を15〜30秒に短縮する予定です。
またブロックタイムを12秒から6秒に半減させるための研究も進められておりクロスチェーンの遅延をさらに軽減する可能性があります。
これらの改善が成功すれば流動性と資本効率が大幅に向上し既存のブリッジングソリューションのリスクなしに新しい種類の製品やアプリケーションが生まれる可能性があります。
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